失敗、後悔しない転職

ネットベンチャーや、外資系企業、いわゆる大企業と様々な企業文化を経験した筆者が長年培ってきた経験を元に失敗、後悔しない転職の考え方をお伝えします。

在職しながら転職活動を行うべきか、それとも離職後に転職活動すべきか?

みなさん、こんばんは。4月に入り新入社員と思しき出で立ちの若者を朝見かけるようになりました。
 
さて、今回のテーマ「在職しながら転職活動を行うべきか、それとも離職後に転職活動すべきか?」ですが、これは初めて転職される方は迷われる部分かと思います。まずは、それぞれメリット・デメリットを考えてみましょう。
 
・前者の在職しながらの転職活動
やはり会社や会社の仲間に気が引けますし、第一ゆっくり考える時間がありません。
その後の人生を左右する選択をするわけですから、ランチのメニューを選択するのとは訳が違います。
あとネット・IT系に多いのが平日終電近くまで働いているとなると面接を行う際に
時間調整が大変というのも意外とあるあるなのではないでしょうか。
普段夜遅くまで働いているのに、急に平日早く帰るというのは、たまに早く帰ることもあるのでしょうが、やはり先ほどの後ろめたさを加速させてしまうものです。
こんなデメリットがあるような在職しながらの転職活動ですが、もう一方の離職してからの転職活動はどうでしょうか。
 
・後者の離職してからの転職活動
やはり前者であった会社への後ろめたさもなくなりますし、なによりゆっくり転職活動の方針、転職先の会社検討を進めて行くことが出来るので良いことばかりのように思ってしまいます。
おそらく離職直後の転職活動時点においては、デメリットはそれほど大きくはないでしょう。
ではデメリットは何か? 活動が長引けば長引くほど、転職先会社との交渉が不利になることです。
どういうことか?この求職者(つまりあなた)は、次の転職先が決まっていないので、多少無理を言っても聞いてくれるだろうと思われてしまうのです。
つまり低い給与条件でのオファーとなりやすいということです。もちろん企業によってはあまり気にしない企業もあるかと思いますが、相対的に職がある方とない方では、交渉上の条件は変わってきます。
 
転職活動が長引いた際には、どんどん状況が不利に陥ってしまいます。
上記の待遇が悪くなる可能性はもちろんですが、それよりももっとクリティカルな
実は次の職を得ることが出来ないという状況に陥る可能性があるということです。
前職で仕事がうまくいっていたからといって、転職市場において評価されるとは限りません。井の中の蛙ということもあり得ます。
実際、私がそうでした。若いから次の職もすぐに見つかるだろうと思っていたのですが、なかなか決まらず、また家族が心配するのですが、それがさらに焦りを生むという悪循環に陥ってしまい、自暴自棄になりかけたことも正直ありました。
 
また、あなたが非常に優秀な方であり普段なら簡単に次の職が得られる方だったとしても、経済状況の悪化により、次の職が得られない可能性があります。
つまり離職中にリーマンショックのような出来事が起きた場合には、次の職を得ることは相当ハードルが高くなることでしょう。少なくとも給与条件は低い中でオファーを受けざるを得ないと心得てください。
 
このようなリスクがある為に、次の船が決まるまでは今の船は降りるな、ということで失敗・後悔しない転職の為には、筆者は圧倒的に前者の在職しながらの転職活動をお勧めします。
 
・どうしても離職したいという場合
それでもどうしてもやむを得ない事情で離職してからということもあるかもしれませんが、その場合でもなるべく転職の活動開始自体は在職中にやっておきましょう。
短い時間かもしれませんがそれでも今後の方法性を検討したり、求人情報を確認することは出来るはずです。
 
失敗・後悔しない転職の為に、少しでもご参考になればと。